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「ホワイトロータス」シリーズとは? ざっくり紹介
「ホワイトロータス」シリーズは、世界各地の高級リゾートを舞台に、白人富裕層たちの表と裏の心理を描く異色の群像劇。
シーズンごとに舞台が変わり設定も変わる「アンソロジー」シリーズです。(一部の出演者だけ複数シーズン出てきます)
各国に点在する楽園のようなリゾートホテル「ホワイトロータス」には、”勝ち組”の富裕層たちがバカンスにやってきます。
一見何不自由なく暮らすリッチなゲストの1週間の滞在を通し、深層心理の中にある苦悩、無意識の差別感情・マウンティング、嫉妬、競争心などのダークな部分を皮肉たっぷりにあぶり出します。
風刺、社会批評などが絶妙に絡み合い、見終えたあとに「ザラッとした感情」が残る…そんなドラマです。
この記事では、シリーズ全体の見どころと共通点をまとめ、各シーズンのあらすじ・テーマにもリンク付きでご紹介します。
シーズンを通した楽しみ方
最初に…
このドラマシリーズは、性的描写がかなり多めです。そういう雰囲気が苦手な方やお子様などには、くれぐれもお気を付けくださいね。風刺的な内容も含め、「大人向けドラマシリーズ」です。
毎シーズン、「誰かが亡くなる」と示唆する場面からスタートします。
そして過去にさかのぼってドラマが始まるのですが、犯罪捜査ものでも探偵ものでも、とにかく犯人捜しのミステリーではありません。ミステリーを期待すると「あれ?違うな?」となっちゃうかも。
“誰かの死”とは関係ない部分も含めた、「風刺心理劇」です。
シーズンごとに国・地域が変わり出演者も変わる「アンソロジーシリーズ」なので、各シリーズだけ見ても十分楽しめます。
が、シーズンごとに数人だけ設定はそのままで出演するキャラクターもいますので、シリーズ通して観たほうが理解できることが多いと思います。
ぜひ、シーズン1から見てみてください。
毎シーズン共通の構成パターン
- 第1話の冒頭は、ゲストたちがリゾートにやってくると同時に“誰かの死”を示唆するところから始まる
- そこから1週間前に巻き戻って、ゲストたちやホテルスタッフの一週間が描かれる
- 登場人物の心理が徐々にあらわになり、関係性が少しずつ変化していく
- 誰かが亡くなる真相が描かれる
- ゲストたちがリゾートを離れていく
舞台となる地域はハワイ・イタリア・タイと世界中に渡り、その地域に実際にあるリゾートホテルを使って撮影されています。
豪華なインテリア、民族品や芸術品、美しい自然、地元の音楽、伝統芸能… そんな楽しみも!
それらを差し込みながら、『美しいのに不穏』という空気を醸し出しています。
それぞれの地元の俳優さんが起用されているのも楽しみの1つ。
共通するテーマ・世界観
- 白人富裕層への強烈な皮肉(無意識の差別・特権意識など)
- 富裕層による庶民や地元民・地元文化の軽視や消費
- 階級・人種・ジェンダー
- 欲望、傲慢、嫉妬、支配と依存、マウンティング
富裕層の特権や不公平な富の分配に対する反発や批判を象徴する言葉、「イート・ザ・リッチ(Eat the Rich)」。
「ホワイトロータス」はまさに、その精神を色濃く反映した社会風刺ドラマです。
富裕層の豪華な暮らしの裏側にあるダークな心理を、庶民やスタッフ、地元民と対比させながら、皮肉を交えてあぶり出します。
シーズンすべてを観終わって
このドラマは、物事全てがはっきりと明らかに説明されているわけではなく、かなり「行間を読む」ことを求められるドラマだなと思います。「ん?あれって結局どうだったの?」と余白のある描かれ方で、視聴者の判断に委ねられている部分も多くあります。
「あなたのご想像にお任せします」ってやつです。
そこが、好き嫌いが分かれてしまったり評価が両極端な理由かも。
こんな方↓は、もしかしたら「このドラマは合わないな…」と感じてしまうかもしれません。
- 明快に分かりやすい展開が好きな方
- 勧善懲悪が好きな方
- 道徳的・倫理的逸脱が無理な方
- ハッピーエンドが好きな方
- スカッとした展開が好きな方
でも、その分かりにくさが逆に世界中の人々の“考察欲”を刺激し、多くの考察レビューが生まれることに繋がり、人気の理由のひとつになっているような気もします。色々な解釈のレビューがあり、それを読むことも楽しみのひとつとなっています。
登場人物の言動や行動・選択も、いわゆる「現実的正解」「ドラマ的正解」に繋がるわけではありません。
「え、何でそっちを選ぶの?」「ここまで来て、それ?」というようなことも多々。
でも、考えてみれば日常生活の中でも、他人の選択や言動、行動の結果なんて自分には分かんないですもんね。
「え、あの人、こんなことしちゃうんだ」「それ、意味ある?」ってモヤッとするみたいなのも現実世界。
「結局あの人ってどうなったんだろう。ま、私には関係ないか。」みたいなのも現実世界。
そう考えるとこのドラマ、“富裕層の暮らし”は非現実的なのに、心理的には本当にリアルです。
S1・S2は、どのキャラクターに一番共感できるか、どのキャラクターが一番不快に感じるかというような「共感性」「反感性」という入り込み方でした。
S3については、「さあ、あなたならどうする?」と常に問われているような感じがしました。
シーズンごとにメインテーマが違うのですが、いろんなレビューを読んでいると、人により「このシーズンが一番響いた!」というのが違います。それはなぜなのか、理由を少し考えてみました。
見つけた答えは、それぞれのシーズンのテーマやキャラクターの心理状態などが「より自分の身近なもの」が心に刺さる、っていうことなんじゃないかなって。
例えば私個人で言うと、「富裕層と庶民の前提的な価値観の違い」が大きなテーマだったS1が、「このイヤーな感じ、分かるわぁ~」っていうような不快感やモヤモヤ感も含めて一番心に残りました。
最初イヤすぎて何度も脱落しかけたですもんね。
逆にS2の「夫婦間の嫉妬や疑心暗鬼」「性の搾取」みたいなことは、ありがたいことに自分の生活の中には無い要素なので、そんなに刺さらなかったかも。
S3は「他人種・他文化の軽視」とか「宗教観・道徳観」みたいなテーマだったので、一応アジア人としては嫌~な感じですよね。でも日常的に自分自身が身近で感じていることではないので、S1より心理的にはインパクト弱め。
ということで、①S1 ②S3 ③S2 だったかな。
さて、皆さんにとってはどんな感じでしょうか。
各シーズンの簡単な紹介
シーズン1:ハワイ・オアフ島 編
全6話
テーマ:無自覚の特権意識と見えない格差
白人富裕層がバカンスに訪れるリゾートで、従業員や地元の人々など庶民とゲストの富裕層との絶対的な価値観の違いを描く群像劇。
階級・人種・サービス業のリアルが皮肉たっぷりにあぶりだされます。
シーズン2:イタリア・シチリア島 編
全7話
テーマ:嫉妬と疑心暗鬼・性と権力
美しいリゾートを舞台に、男女の、また時には同性の性愛について描かれます。欲望・嫉妬・疑心・裏切り、そこに権力やお金も複雑に絡み合っていきます。
シーズン3:タイ・サムイ島 編
全8話
テーマ:精神世界と宗教・富と貧の逆転
白人富裕層のゲストが東洋的手法で癒されにやってくるウェルネスリゾート。
身体と魂の癒しを求める一方、内面の悩みと欲望が交錯し、保養地はやがて不穏な空気を増していく。
どこで見られる?
2025年6月現在(配信シーズン等、詳細は各VODサイトにてお確かめください)
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