
・海外ドラマを見るのは英語の勉強になるって聞くけど、本当?
海外ドラマを観るだけで、英語力って本当に上がるの?
そう思いながら、私は気がつけば約15年間、毎日のように海外ドラマを観続けています。
しかも私は、吹き替えではなく主音声+字幕派。俳優本人の声や自然な英語のセリフを楽しみたいからです。
そんな視聴スタイルを続けているうちに、ふと気になったんです。
「この15年で、自分の英語力って少しは伸びたのかな?」
この記事では、私自身の体験をもとに、海外ドラマ視聴で英語が上達するかどうかについてお話しします。
※あくまで個人の体感ベースですが、ドラマ好きの方にはきっと参考になるはずです。

英語上達に海外ドラマは効果ある?“聞き流すだけ”で英語力は伸びるのか
海外ドラマを“聞き流すだけ”で英語力は伸びるのか?
私の結論としては――字幕を追いながら何となく聞いているだけでは、「話すこと」も含めた英会話スキルの向上はあまり期待できないと思います。
ただし、「リスニング慣れ」には多少の効果を感じたのも事実です。
これは、英会話教室にも行かず、留学経験もなく、学校英語だけで育ってきた私の個人的な体験です。
あくまで一例として、参考程度に読んでいただけたら嬉しいです。
「あ、これ知ってる!」が増える。海外ドラマで日常英語に触れるメリット
海外ドラマの会話シーンは、リアルな日常英語にかなり近いと感じます。
日本のドラマでも時代劇でなければ自然な日常会話が多いように、海外ドラマも普段の生活に近い言い回しがよく出てきます。
長年観ているうちに、学校で習った意味とは少し違うニュアンスに気づくことも増えてきました。
たとえば「I’m sorry.」は、私たちが想像する「ごめんなさい」という意味よりも、
「お気の毒に」「それは大変だったね」といった共感やねぎらいの意味で使われていることが多い印象です。
「I love you.」も同様で、日本人が想像する“重たい告白”だけではなく、
「気をつけてね」「ありがとう」など、日常的なちょっとした愛情表現としても頻繁に使われます。
また、「助けてほしい」は “I need your help.”、「話がある」は “We need to talk.” のように、
直訳すると意味は通じるけれど、日本語の感覚とは違う言い回しが自然に使われています。
こうしたよく出てくるフレーズは、繰り返し聞いているうちに、
「このセリフ、なんとなく分かるかも!」という感覚が少しずつ育っていくのを感じました。
英語の訛りやクセがわかるようになると、ドラマがもっと面白い
「違うことがわかる」というだけで聞き取れて理解できるということではないですが、なんとなくわかるようになりました。
英語の中でもアメリカ英語もあればイギリス英語もインド英語もあり、アメリカの中でも地域などにより訛りがあるんだな、時代ドラマ系統だとそれもまた少し話し方が違うんだなとわかります。
だからどうだ!っていうこともないのですが、イギリスの時代物はセリフが聞き取れる可能性があるかもとか、この俳優さんの英語はまったく聞き取れる気がしない!とか、この人は○○からの移民っていう設定なのかなとか、そんなことを楽しみながら見ています。
結論:聞き流すだけでも無駄じゃない!海外ドラマで耳が育つ話
私は海外ドラマを英語学習のために見ているわけではありませんが、学校英語しか経験のない私でも、ドラマの「聞き流し」で耳は少しずつ慣れてきたと感じます。英会話教室や塾に通ったこともないレベルですが、「聞く」に限れば、聞き流しだけでもある程度のリスニング効果はあったと思います。
もし「英語のヒアリング力を高めること」を目的にして集中して視聴すれば、もっと大きな効果が出るかもしれません。
ただし、「話す力(スピーキング)」は、さすがに聞き流しだけでは身につきません。
実際、接客の仕事で外国人のお客様とやり取りする機会もありますが、以前より英語を聞くハードルが確実に下がったと感じています。相手がゆっくり話してくれれば、なんとなく意味が分かる程度にはなりました。
最近のVOD(動画配信サービス)は再生速度を変えられるものも多いので、ゆっくり再生して英語を聞き取る練習にも向いています。
そうやって少しずつ英語が「聞ける」と実感できたり、単語のニュアンスや文化の背景が理解できるようになると、自然と英語自体にも興味がわいてくるものです。
それは、英語学習のモチベーションを維持するうえでとても大きな支えになります。

ちなみに、海外ドラマを英語学習の教材として活用しているという友人もいます。
その人は、まず1回目は日本語字幕で内容をしっかり理解し、2回目以降に字幕なしで繰り返し視聴するという方法を取っているそうです。こうした反復視聴は、英語の聞き取り(リスニング)力の向上に効果的だと感じているとのこと。
ただし、英語を「話す力(アウトプット)」を伸ばすには、別のトレーニングが必要になります。スピーキング力を高めたい場合は、実際に声に出して真似する「シャドーイング」や、英語で日記を書く・会話アプリを使うといった練習法も取り入れる必要がありそうです。
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