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「一流シェフのファミリーレストラン」あらすじ・内容をざっくり紹介【ネタバレなし】
イタリア系の一家「ベルツァット家」の第3子カーミーは、家族のある騒動をきっかけに単身故郷シカゴを出て、ニューヨークの一流レストランで修行し、有名シェフとなる。
実家の小さなサンドイッチ店を受け継いでいた兄の突然の死によって、カーミーはシカゴへ戻り、その店を継ぐことになる。
店はどんぶり勘定の借金まみれ、衛生環境も悪い厨房では罵声が飛び交い、スタッフはみんな癖者ぞろい。
カーミーはそんな問題だらけの店を、自身のNYの一流レストランでの経験と技術をもとにイタリアンレストランとして立て直そうとする。
カーミーとぶつかり合いながらも少しずつ心を開いていくスタッフとともに、果たして本格的なレストランとして再出発はできるのか―。
料理を通して人がつながり、家族となり、それぞれ過去の痛みを抱えながらも前へ進もうとする姿を、ときには罵声も交えながら描いていく。
シーズンが新しくなるたびに、エミー賞はじめ各賞にばんばんノミネートされ受賞していく、賞レース総なめ常連の作品です。
独断と偏見 ドラマレビュー
「サムバディ・サムウェア」といい「産婦人科アダムの赤裸々日記」といいこの作品といい、もしかして私「コメディ」の意味を勘違いしてるんだろうか…?
Disney+で「コメディ」にカテゴライズされているこの作品。
コメディって言うといわゆる“シット・コム”みたいな完全に“笑わせる”内容のものをイメージしていて、コメディカテゴリーの作品は選んで来なかった人生だったんです。食わず嫌い。
でも「サムバディ・サムウェア」や「産婦人科アダムの赤裸々日記」のようなヒューマンドラマ(と私は感じた)もカテゴライズされていることを知った今は、逆に重点的にチェックするようになりました。
そして今作「一流シェフのファミリーレストラン(原題:The Bear)」。
ディズニー系のチャンネルで、内容は料理系、舞台はファミリーレストラン、キャッチ画像はイラストチック。
そしてカテゴリーはコメディ。
そんなの、どう頑張っても『天才シェフが気のいいスタッフとワイワイ協力しあいながら成功していくサクセスストーリー』的なものを想像しちゃうじゃないですか。
料理系ドラマって飯テロ映像多くて楽しいし、あんまり気負わず気楽な気持ちで観られるかなーって。
いやいや…まったくもって騙されました。
まさしく“激しめヒューマンドラマ”。
レストランの、というより人生の再生がテーマの、むしろ重めドラマでした。
とにかく前半は、
罵声!!
Fワード!!
喧嘩!!
パニック!!
飛び交う言葉は下品・不機嫌な大声のオンパレード。
さすがに…観るのにあまりにもパワーを要して、シーズン2まで観たところでいったん1か月ほど休養…(違うドラマ挟んだ)
脱落も頭をかすめるほど疲れてしまいました…
でもやっぱり続きが気になって、パワーを振り絞って続行開始。
結果としては、観て良かった。(現在シーズン4まで観終わりました。)
シーズン3くらいからは明らかに『パニックタイム』の時間帯は減ります。あるけどね。
そしてどなり合いは少なくなったとはいえ、やっぱりストレス!ストレス!ストレス!
『ストレスをエンタメに昇華した作品』というようなレビュー記事を見たことがあるけど、確かに!
ガンバッテ。
このドラマは、本来の血の繋がりの意味での家族と、スタッフや友だちと絆で結ばれた家族、どちらのことも描かれています。
でもいまいちどの人が親戚で、どの人が友だちで…というのはよく分かっていない私。
でも、「全然良いんだ、みんな一つの大きな家族!」っていう感じ。
日本ではだんだんと薄れてつつある“濃い人間関係”が、このドラマでは大きなテーマになっています。
私自身が夫婦で脱サラして自営を始め、まだまだ安定には遠い道のりを歩いている途中なことも相まって、身につまされる思いで観る場面も多々あります。
そして私個人は、作中のキャラクターでいうと40代後半のティナが同じような立場。
資格も無くキャリアも乏しい普通の主婦が、40後半で新しく仕事を見つけることや新しいことに挑戦することの難しさってやっぱり実感としてすごく分かってしまうから、どうしてもめちゃくちゃ共感してしまう。
40~50代の、「サムバディ・サムウェア」みたいな日々の悩みをつづった話とか「ジュリア -アメリカの食卓を変えたシェフ」みたいな挑戦の話とか、つい自分と重ね合わせてしまい、一緒に悩んだり勇気と元気をもらったりします。
忘れちゃいけない、このドラマは料理も主役!
元のサンドイッチ店は、その名も『The Beef』、シカゴ名物のイタリアンビーフサンドが売りの店。
レストランというよりはファストフード的な、庶民に愛されている味。
いやー美味しそう!自分でも作りたくなってしまう!
そして、カーミーが修行した店や新しく作った店は、高級イタリアン。
でも、ちょいちょい日本の食材?の名前が出てくるんです。
「ハマチ」「ワギュウ」「シソ」…
日本風食材ってちょっと高級感増すのか?
シソのデザートなんて見た目明らかにシソをペーストにしてる感じだけど、青臭くない?
逆に日本人にはちょっと分かんないぞ…笑
こっちは庶民の私にとっては、美味しそうとかよりも「わぁきれい!」「斬新!」って目で楽しむ感じです。
デザインが秀逸、高級そう笑
日本の板前さんの世界も厳しいイメージあるけど、料理の世界って世界共通で厳しいんだなあ。
理不尽・パワハラ・モラハラ…、料理修行の凄い世界を垣間見ることができます。
私はあまり料理の世界に詳しくないけど、このドラマ、本物のシェフも一部出演してるみたい。
そして、ドラマの主舞台はシカゴです。
シカゴシリーズや「レッドライン~悲しみの向こうに」など多くのドラマで舞台になっているけど、やっぱりそれぞれ街の雰囲気も違って見えるな。
キャストあれこれ & 他作品チェック
『ベルツァット家』の面々は馴染み深い人が多かったです。
まず、カーミーの亡くなった兄マイケルは、「ウォーキング・デッド」の初期の頃のメンバーのシェーンを演じていたジョン・バーンサルが演じています。
マイケルといいシェーンといい、亡くなってからも周りの人に大きく影響を与える役が多いな。
ベルツァット家のトラブルメーカー、カーミーの母ドナを演じているのはジェイミー・リー・カーティス。「NCIS」でギブスと一瞬いい感じになったライアン博士。
ショートカットで「できる女」なイメージが強かったのだけど、今作品ではボサボサなボブカットを振り乱し、煙草を吸いながらヒステリー状態に陥る母を狂気たっぷりに演じています。
すごくヒステリックなのに、子どもたちへの愛も実は深くて…作中での娘のナタリーとのワンシーン、“母”としての立場の私にとってはじわっと泣けました。
そして、レストランを立て直す資金を出資するジミーおじさんは、「シカゴ・メッド」の精神科医チャールズ先生を演じているオリヴァー・プラット。
見た目はね、同じなんですよ、ジミー叔父さんとドクター・チャールズ。なのに、ジミーおじさんになるとずーっとFワード叫んでる笑
ジミーおじさんはカーミーの本当の親戚かと思ってたんだけど、どうやら血の繋がりは無いのかな。
今まで私が知ってたのはそんなところです。
この作品で知った俳優さんでは、
まず、カーミーが信頼を置く、ドラマの中で数少ない(笑) “マトモな人” 若手シェフ・シドニーを演じているアイオウ・エディバリー。作中のシドニーのファッションがいつも可愛くて、お気に入り。
コメディアンという側面もあるらしく出演作はシット・コムが多く、脚本も手掛けたり声優もしたりと多才!
このクセつよメンツの喧騒の中で、まるでホッと一息つけるオアシスのような、穏やか男子のマルクス。
「僕はみんなの緊急連絡先になりたい」ってセリフがすごく良いなって、強く心に残っています。
演じているのはライオネル・ボイス。
私は音楽に詳しくないからよく分からないけど、ヒップホップグループのOdd Futureのメンバー、だそうです。
大きな体からにじみ出る優しさ・穏やかさがとても素敵で、これからもいろんな作品で活躍してほしいなと思います。
どこで見られる?
私の視聴環境の「Hulu」「UーNEXT」「アマゾンプライム」で見られるか書いていますが、全シーズン配信ではない場合もあります。終了している場合もありますので、詳細は各VODサイトにてお確かめください。
2025年9月現在(最新の配信状況は各VODサイトにてお確かめください)
・UーNEXT…✖
・アマゾンプライム…✖
・Hulu…✖(Disney+で独占配信中)
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